東京でのめまぐるしすぎる生活に馴染めなかった高校生のひろは、祖母の暮らす京都・伏見の蓮見神社に引っ越すこととなった。
幼なじみで造り酒屋の息子・拓己とその家族に世話を焼かれながらの新しい暮らしは、ひろの心を優しく温かくほぐしていく。
昔、伏見で友達になった「しろ」とも嬉しい再会を果たしたひろは、拓己の家で、酒造りの要である井戸水に異変が起こっていることを知る。
井戸から水が溢れるなか、ひろの耳には、他の誰にも聞こえない不思議な声が届いていて…!?
京都伏見の小さな神社と造り酒屋を舞台にした、ほっこりじんわり、あやかし物語!