• 著者石川忠久/著
  • 出版社日本放送出版協会
  • ISBN9784140840375
  • 発行1996年0月

漢詩をよむ夏の詩100選

夏の暑さも、詩人にとっては恰好の題材となる。桃と李が散りはてたあと、ひと雨ごとに緑は深まり、梅の実が黄色く熟せば、猛暑の候。身じろぎさえ億却な午後は、緑の木陰や薔薇棚の傍らに読書で過ごす。夜になってもおさまらない熱気にたまりかね戸をあければ、涼風にのってほのかに香る蓮の花。やがて、暗がりに虫の音を聞くようになれば、季節はいよいよ秋となる。夏熱の中にさまざまな涼味を求めた名詩100首。

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