震災から七年、復興は地域の衰退を加速しただけだった――。 希望を奪い、コミュニティを分断する公共投資。原発をめぐる空回りする議論。賛成と反対、敵と味方に引き裂かれた日本で、異なる価値観が交わる「潮目」をいかにして作り出すのか。福島県いわき市在住のアクティビストが辿り着いたのは、食、芸術、観光によって人と人をつなぐ、足下からの「地域づくり」だった。「課題先進地区・浜通り」から全国に問う、新たな復興のビジョン。 電子批評誌『ゲンロンβ』の好評長期連載を大幅加筆した、待望の単行本!
柳美里氏、後藤正文氏、志賀忠重氏推薦!
いままさに、転流時である。 本書を読んで、潮目を見定めてほしい。 ――柳美里(作家)
僕らに必要なのは、ボーダーを行き来する思考の旅だ。 ――後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
原発事故があって真剣に未来を考えるようになった。 娘や息子たちに伝えたいことが満載だ。 ――志賀忠重(いわき万本桜プロジェクト)