良質なアイデアを生み出し続けても、
人を巻き込み、行動にうつせなければ何も変わらない。
「アイデア」を形するための、「動き方」を教えます。
◆モノが溢れる時代の企業や商品の競争力は、「アイデア」で差がつく。しかし、「アイデア」を形にするためのデザインとビジネス、双方に通じる知識を持つ人はとても少ない。こうした、ビジネスとデザインの橋渡しをする能力を持った人のことを「クリエイティブ・ディレクター」という。「クリエイティブ・ディレクター」は、限られた領域だけでなく、ありとあらゆる組織に必要となってきている。言い換えると「経営がわかるセンスのいい人間」のことだ。美しくてかっこよくて、使いやすくてわかりやすい、みんなが親しみを持てる企業や製品、広告をデザインできる人のこと。
◆本書では、クリエイティブ・ディレクターに必要な「アイデアの生み出し方」と「人を巻き込みアイデアを形にする」二つの能力のうち「人を巻き込みアイデアを形にする」に焦点を置く。よいアイデアを生み出せたとしても、それをどのように形にし、社会に実走させていくのか。梅田悟司氏、伊藤直樹氏、田川欣哉氏、齊藤精一氏、中村勇吾氏、佐渡島庸平氏、菅野薫氏など合計7名のクリエイターから学ぶ。
どのクリエイターも業界の最前線で活躍している。
◆本書は、2015年にスタートした「六本木未来大学」の講義録をベースに構成する。「六本木未来大学」とは、2012年に六本木の美術館やギャラリー、地域の人々と手を取り合い、街全体で六本木の新たな価値を見出すべくはじまった「六本木未来会議」で、「クリエイティブ・ディレクション」を学ぶための学校として、水野学氏の提案で開講した。
【本書収載の講義者一覧】
・梅田悟司
コミュニケーションディレクター、コピーライター。
著書にシリーズ累計30万部を超える『「言葉にできる」は武器になる。』(日本
経済新聞出版社)ほか。
・伊藤直樹
クリエイター集団「PARTY」クリエイティブディレクター/CEO
著書に『「伝わる」のルール』(インプレス)。
・田川欣哉
Takram代表
英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート客員教授・名誉フェロー。
・齋藤精一
ライゾマティクス代表
2015年ミラノエキスポ日本館シアターコンテンツディレクターほか。
・中村勇吾
インターフェースデザイナー
主な受賞に、カンヌ国際広告賞グランプリ、東京インタラクティブ・アド・アワードグランプリほか。
・佐渡島庸平
コルク代表取締役社長
講談社の週刊モーニング編集部にて、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、など数多くのヒット作を編集。
・菅野 薫
電通 CDC / Dentsu Lab Tokyo エグゼクティブ・クリエーティブ・