• 著者井上ひさし

いとしのブリジット・ボルドー

東北の元大地主の土蔵で眠っていたボルドー1834年もののワインを巡る大騒動を描いている。テレビ局のディレクターを務める「わたし」が取材先で見つけ、貴重なものとも知らずにいただいてきたのだ。それを寮の隣室で報道局勤務の藤澤がニュースで流したことから、ドタバタ喜劇に似た展開となってゆく。そして、この作品も、最後には笑えるオチが用意されているのだ。縦横無尽の語り口は冴え渡っているし、これも面白さは卓越している。

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