和歌山の農村に生まれ、徒手空拳から身を起こし、一代で松下電器を世界的企業にまで育て上げた松下幸之助。本書で著者は、企業家としての業績や発想はもちろん、思想家、警世家としての松下幸之助の晩年までを、著者独自の解釈を織りまぜつつ自由闊達に語っている。その意味でいわば本書は「渡部昇一版松下幸之助一代記」といってよい。