• Author武田鏡村
  • Publisher扶桑社
  • ISBN9784594080914
  • Publish Date2018年11月

本願寺はなぜ東西に分裂したのか

戦国武将とその時代を動かしていたのは、
浄土真宗の僧侶たちだった!?
─東本願寺と西本願寺の分裂騒動と、信長・秀吉・家康との深い関係とは……─
「京都駅近くの烏丸通と堀川通に面して二つの巨大な伽藍が聳え立っている。東本願寺(お東)と西本願寺(お西)である。東・西それぞれの本願寺には阿弥陀堂と親鸞聖人を祀る御影堂があり、親鸞が著わした『教行信証』を聖典としている。つまり両者とも親鸞を開祖とする浄土真宗教団の本山である。
伽藍が巨大なだけではない。両宗派とも門徒(信者)数は七百九十万人で、両方を合わせると千五百八十万人と日本の人口の一割以上を占めている。つまり、日本人の少なくとも十人に一人は門徒ということになる。寺院数は、東本願寺(真宗大谷派)が八千七百寺で、西本願寺(浄土真宗本願寺派)は一万寺である。門徒数・寺院数を合計すると日本最大の宗教教団である。
親鸞を開祖とし、その血脈によって受け継がれてきた本願寺が、なぜ二つあるのだろうか」(「はじめに」より)
その真因を探るには戦国時代にさかのぼることになります。
本書は、信長・秀吉・家康と本願寺の関係を、特に秀吉政権を中心にして、知られざる本願寺文書・史料を駆使し、いわば「戦国秘史」から本願寺分裂の背景を解き明かすものです。

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