現在最注目のアーティスト・思想家ブライドルの初の単著。芸術、技術、情報の歴史を巡り、テクノロジーの可能性と限界を突き詰め、世界の理解を助ける方法を掘り起こす。ランドスケープ、脳細胞、衛星画像、ビッグデータ、データセンターなど、数々のトピックを駆使して、技術、社会、人間の近未来を明快かつ鋭く論じる。
情報テクノロジーはますます進化し、産業構造や社会生活の変革を加速している。しかし今、多くの人々は情報の海で道に迷い、単純化された物語や「ポスト真実」に惑わされている。金融、ショッピング、AI、国家機密に至るまで、私たちは世界がどのようにガバナンスされているかを理解できなくなっている。こうしたIT時代に潜む諸問題に、私たちはどう対処するべきか? AIにも精通した気鋭のアーティスト・思想家ブライドルが、現代世界へのクリティカルな10のキーワード(Chasm(裂け目)/Computation(計算)/Climate(気候)/Calculation(予測)/Complexity(複雑性)/Cognition(認知)/Complicity(共謀)/Conspiracy(陰謀)/Concurrency(並列)/Cloud(雲))を提示し、あるべき未来を展望する。