すべてが過ぎ去った後に ようやく君は泣くのかい?
日常を悲しみながら、あははと笑い飛ばすイ・ランの、ひとりごとエッセイ。
ソウルを自転車でさすらう彼女の心に近づく73篇。
作り笑顔と「いいね!」の時代を揺るがす、新しい書き手。
シンガーソングライター、映像作家、コミック作家、エッセイスト。
その多才さで韓国のカルチャーシーンにとどまらず、
日本でも大きな存在感を放ちはじめた、イ・ラン。
2016年冬に韓国で発売し、7刷のヒット作となった
『〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓(原題:いったい何をして生きている人間かと)』待望の邦訳本!
ままならない日々の葛藤や疑問。生きることにつきものの労働、
人間関係、孤独、退屈、自意識との戦い……。
社会との接点を通して「いったい何者なのか」と自分をみつめるイ・ラン。
最高にチャーミングな彼女の洒脱なユーモア満載、珠玉のエッセイ。
「もしかしたら、わたしは忘れられないために今も都会に暮らしているのかもしれない。
不幸を歌い、その歌をわたしのように不幸な人たちに聴かせるために」(本文より抜粋)
「ほんとうにそうすべきか?」「何をしたら面白い?」
「わたしは何になれるだろうか?」
問いかけに満ちたイ・ランの言葉を聴こう。