「今年も/あと一時間で夏です。/私は、元気にしています(メランコリック)」日常のなにげない風景のなかで、あるいは大自然のただなかで、そして記憶の断片やはるかな幻想の世界に身を置きながら、詩人の抒情性を帯びた繊細な感性は数多の方向に向けて広がり、そして思わぬ地点で収束する。気鋭の詩人が新たなる展開に向けて2年ぶりに放つ35の感受性の放物線。