大学の入学式へと向かう凜香は、道端で何やら猫に話しかけている美貌の男性を見かけた。後に、その人物が変人揃いの哲学科でも有名な若き準教授・塩見﨑理人と知る。ある日、友人の消えたレポートの行方を探して彼の研究室を訪れた凜香だったが、理人はその説明の齟齬を次々と指摘してきて……?「丸い三角、赤い緑。矛盾の解消が私の仕事だ」常識外れで機械音痴、知を愛する若き哲学者が、言葉を疑い真理を読み解く――新たな哲学ミステリー!