「腸にいいこと」だけをすれば、なぜ元気で長生きできるのか?
<はじめに>より抜粋
~先ほど「腸にいいこと」だけをすればいつまでも元気で、健康でいられると述べましたが、その役割をしているのが、じつは「腸内細菌」なのです。腸に棲んでいる100兆個以上の細菌たちが、わたしたちが健康に生きられるかどうか、わたしたちが長生きできるかどうかを裁定する「決定者」であることがわかってきました。
ここで、腸内細菌がヒトの腸粘膜と共同で行っていることを列挙します。
(1)病原体を排除します
O-157菌やノロウイルスを飲み込んでも腸内細菌が正常に存在すれば、これらの病原体を排除します。
(2)食物繊維を消化します
今、大切な栄養素として注目されている食物繊維ですが、それを消化できるのは腸内細菌だけです。
(3)ビタミンB群、ビタミンKなどを合成します
ビタミンB群やビタミンKなど重要なビタミンは腸内細菌でしか合成できません。腸内細菌がないと、ビタミンB2が不足し、肌が荒れてきて、ヘルペスが出現します。ビタミンB1が不足すると、腰痛が出てきたりします。
(4)幸せ物質を作り出しています
幸せ物質といわれる「ドーパミン」や「セロトニン」という脳内伝達物質の前駆体を合成できるのは腸内細菌だけです。腸内細菌がいなければ脳内のセロトニン量が減少して「うつ病」になってしまいます。
(5)免疫力の70%は腸内細菌が決定しています
現在、がんやアトピーなど免疫に関わる病気が増えています。これは日本人の腸内細菌の数が年々減少していることと関係があります。
◆腸がよろこぶ食べ物は「お・な・か・は・す・き・や・よ」
「お」…オリゴ糖 おすすめメニューは「焼きバナナ」!
「な」…納豆 納豆は夜に食べるほうがいい!
「か」…海藻類 日本人の腸にフィットした食物繊維
「は」…発酵食品 毎食1品は摂取する
「す」…酢 「酢たまねぎ」も腸にいい!
「き」…きのこ類 免疫力がグンと上がる
「や」…野菜類 食物繊維がたっぷり!
「よ」…ヨーグルト 自分に合ったタイプを見分けること