後発産業社会としての日本が、その特殊「日本的」な民族性、集団主義、行動様式をメリットとして生かしえた時代は終った。転機を迎え、針路不分明な日本社会の現状を、福祉・労働・階層などにつらなる局面で科学的に分析し、社会学の確かな眼でとらえ直す。