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  • Authorシャロン・バーチュ・マグレイン 冨永星
  • Publisher草思社
  • ISBN9784794223647
  • Publish Date2018年12月

異端の統計学ベイズ

ベイズ統計学は、機械翻訳、迷惑メール除去など身近なITにも利用され、人工知能やビッグデータ解析にも不可欠の、いまや注目の理論。
だが、統計学界の主流派「頻度主義者」により、「ベイズ」は200年近くの長きにわたり、異端視されてきた。
それでも、第二次大戦中・戦後に暗号解読、敵潜水艦の探索などの軍事面や、保険数理、意志決定理論などの実用面で、ひっそりと発展。
やがて、コンピューターの進歩・普及が、ベイズ統計の劣勢を一気に逆転させた。
ベイズ統計の数奇な遍歴と、統計学者たちのあまりに人間的な諍いの物語が、初めて語られる!
<目次より>
序文、および読者の皆さんへのただし書き
【第1部 黎明期の毀誉褒貶】
第1章 発見者に見捨てられた大発見
第2章 「ベイズの法則」を完成させた男
第3章 ベイズの法則への激しい批判
【第2部 第二次大戦時代】
第4章 ベイズ、戦争の英雄となる
第5章 再び忌むべき存在となる
【第3部 ベイズ再興を志した人々】
第6章 保険数理士の世界からはじまった反撃
第7章 ベイズを体系化し哲学とした三人
第8章 ベイズ、肺がんの原因をつきとめる
第9章 冷戦下の未知のリスクをはかる
第10章 ベイズ派の巻き返しと論争の激化
【第4部 ベイズが実力を発揮しはじめる】
第11章 意思決定にベイズを使う
第12章 誰がフェデラリスト・ペーパーズを書いたのか
第13章 大統領選の速報を支えたベイズ
第14章 スリーマイル島原発事故を予見
第15章 海に消えた水爆や潜水艦を探す
【第5部 何がベイズに勝利をもたらしたか】
第16章 決定的なブレークスルー
第17章 世界を変えつつあるベイズ統計学
補遺a 「フィッシャー博士の事例集」:博士の宗教的体験 
補遺b 乳房X線撮影と乳がんにベイズの法則を適用する

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