『長靴をはいた猫』はじめヨーロッパの有名なお話から知られざるインドやアメリカの物語まで、猫たちが活躍する物語を集めました。
登場する猫たちは賢く、困り果てている飼い主の人間をあっと驚く機転で救います。
魔法を使える猫もいれば、占い猫もいます。
命がけで飼い主を守る勇敢な日本の猫の話もあれば、わがままなゴロツキの猫の話もあります。
どの物語に登場する猫も、とても不思議な力をもっていることは共通しています。
思いやりにあふれ、神秘的で賢いけど、ちょっとわがまま。
そんな猫たちのファンタジーをたっぷりお楽しみください。
『奇跡を呼んだ猫たちのおとぎ話』改題
<目次より>
プロローグ 猫の目の不思議
1 「長靴をはいた猫」の誕生
・長靴をはいていなかった頃の「長靴をはいた猫」(イタリア)
・長靴をはいた猫(フランス)
・裏切られた「長靴をはいた猫」(イタリア)
・ペーター卿と猫のお姫様(ノルウェー)
2 猫の王は誰だ?
・猫にご用心(イングランド)
・ウォルター・スコット卿の猫(スコットランド)
・われこそは猫の王なり!(イングランド)
3 ディック・ホイッティントンと猫の物語
・ホイッティントンと猫(イングランド)
・幸運を呼ぶ猫と正直なペニー銀貨(ノルウェー)
・六シリングの猫と若者(アイスランド)
4 グリム童話に登場する猫たち
・ブレーメンの音楽隊(ドイツ)
・貧しい粉ひきの若者と猫のお姫様(ドイツ)
・幸運をつかんだ三人の強大(ドイツ)
5 日本の忠義な猫たち
・娘を救った二匹の猫たち(日本)
・ゴンとコマの駆け落ち(日本)
・猫を描いた少年(日本)
6 猫となった人間たち
・王女様になった猫(インド)
・魔法の玉に変えられた王子様(北アメリカ)
7 わが道をゆく猫たち
・コーナル親子とごろつき猫たちのたたかい(アイルランド)
・それでも一人で歩く猫(イングランド)
8 人間の運命を変えた猫たち
・三匹の白猫お姫様(フランス)
・魔法の石と利口な猫(北アフリカ)
・ハニグジェの命びろい(オランダ)
・空とぶ妖精猫スクラッチ・トムとおばあさんの大冒険(スコットランド)
訳者解説 「長靴をはいた猫」から「キャッツ」まで