音楽作品の「価値」を前提にする鑑賞ではなく、音楽を聴くという「行為」に注目することによって、鑑賞は表現に匹敵する重要な役割を獲得する。
小学校から高等学校の音楽科教員、司会やファシリテーター、そしてコンサートホールで聴衆を前にして演奏する、プロやセミプロの人たち。「ティーチング・アーティスト」という職業について芸術と教育の視点から説明する【理論編】と、具体的な楽曲を挙げ、鑑賞する際必要なエントリーポイントとアクティビティを紹介する【実践編】で構成された本書は聴衆にクラシック音楽を楽しんでもらい、音楽の本質的部分に触れることが出来る、新しい「体験型音楽鑑賞」を実践するための一冊