生まれた作品は、作者の知らないところで、新しい出会いを続け、たまに寅さんのハガキのように自分勝手な近況を伝えてくる。今回の本は、その、作品たちが津々浦々で出会った、作者は直接会ったことがない人たちへの手紙のようなものだ。 松崎義行