• Author外山滋比古
  • Publisher扶桑社
  • ISBN9784594081270
  • Publish Date2019年1月

惰性と思考

230万部突破!『思考の整理学』著者による清新なエッセイ!
95歳、脚下照顧という生き方
緑陰徘徊/それぞれの道によって賢い/一日を二日に/銭湯の情操教育
傘を案じる/日本人は目で食う/帽子の啓蒙訪問/玩物喪志/転び方を知る……
頭は明晰に、心は穏かに
当たり前の日常が変わる68の「視点」
【目次】
Ⅰ 晴天と変調
Ⅱ 節約と偶然
Ⅲ 目と舌
Ⅳ スーツと硯
Ⅴ 日の出とマラソン
【本書より 一部抜粋】
かぜと個性
たまにはかぜで寝てみるのもいいものだ。自分の生き方をふりかえられる。かぜは生活の句読点のようなものでもある。テンもマルもない文章は気味が悪い。かぜひきはそんな理屈を考えて、自分を慰める。
それにかぜは個性的である。同じかぜでありながら、人によって千差万別。
またなおりかけの気分が実によろしい。弱気を強気にし、悲観的な人間にも希望というものがあると考えさせる。
【著者プロフィール】
外山滋比古(とやま・しげひこ)
1923年、愛知県生まれ。お茶の水女子大学名誉教授。東京文理科大学英文科卒業。雑誌『英語青年』編集、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授を経て、現在に至る。文学博士。英文学のみならず、思考、日本語論などさまざまな分野で創造的な仕事を続ける。
著書には、およそ30年にわたりベストセラーとして読み継がれている『思考の整理学』(筑摩書房)をはじめ、『知的創造のヒント』(同社)、『日本語の論理』(中央公論新社)など多数。『乱読のセレンディピティ』『最高の雑談術』『新聞大学』『老いの整理学』(いずれも小社)は、多くの知の探究者に支持されている。

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