「地方=ローカル」が本来の当事者としての「主体性=イニシアティブ」をもって二一世紀への新しい政治の枠組を創り出そうというのが「ローカル・イニシアティブ」である。東欧・ソ連の崩壊と経済のグローバル化が国民国家の枠組を揺さぶり、国内にあっても中央の機能への不信が渦巻くいま、可能性はローカルにこそある。成熟化・国際化・分権化の視点から、国内外の様々な試みを検証しつつ、新しい社会科学のパラダイムで政治を考える。