「怖い絵」「名画の謎」に続く注目のシリーズ第2弾!
何気なく見ていた有名絵画の奥底を知れば、
もう登場人物の境遇に心を寄せずにはいられない……!
世紀を越えた名画が私たちに突きつけるのは、
〈誰もみな、運命から逃れられない〉という現実。
表紙は印象派の先駆者マネの最晩年の大作『フォリー・ベルジェールのバー』。
華やかなパリの酒場に立つバーガールは、なぜ死んだ目をしているのか?
そして裏表紙に続く絵の右側には、怪しい男の気配……。
実は彼女は追い詰められ、今まさに運命の分岐点にいる――。
〈この作品は2019年9月からはじまる「コートールド美術館展」で来日予定。
本書を読めば、鑑賞が何倍も楽しくなるのでおすすめです!〉
ほか、絵画エッセイの名手・中野京子さんだから解き明かせる17の〈運命〉を収録。
◎グロの描いた、若きナポレオンにオーラを授けた「奇跡の一枚」
◎波乱万丈すぎるゴーギャンの「遺書になりそこねた名作」
◎シェフェールがエロティックに描いた「死に向かう乙女」の理想と現実
◎ターナーが戦艦に重ねた「イギリスの栄枯盛衰」
◎バーン=ジョーンズの「運命の車輪」が真に迫りすぎている理由
etc.
絵画32点はすべてオールカラー掲載、主要絵画は引き出し線の入った詳細解説入り。