• Authorリース・ボウエン 田辺千幸
  • Publisher原書房
  • ISBN9784562060894
  • Publish Date2019年1月

貧乏お嬢さま、駆け落ちする

行き先も告げられず、婚約者ダーシーの車に乗せられた公爵令嬢ジョージー。なんと向かった先は、グレトナグリーン。駆け落ち結婚が認められる場所だ。
ところが荒野を走る二人の車は吹雪で足止めされてしまい、立ち寄った町で最悪のニュースを耳にする。
アイルランドにいるダーシーの父親が殺人容疑で逮捕されたというのだ。駆け落ちを諦め、ただちに父親の元へ向かったダーシーがジョージーに告げたのは、無情にも別れだった。
ついさっきまで夢見ていた二人の明るい未来が、音をたてて壊れていく。多額の借金を抱えていたダーシーの父キレニー卿は先祖代々の城をアメリカ人の富豪に売り払い、かつて自分の城だった場所で馬の調教師として雇われていた。
ところが、サラブレッドへ薬物投与したとして解雇され、口論となってアメリカ人を撲殺した疑いがかけられていた。
残された証拠と強い動機すべてが、父親が犯人であることを示している。婚約解消はジョージーを守りたいがための苦渋の決断だった。しかし、ジョージーは周囲の反対を押し切り、単身アイルランドのダーシーのもとへ。
未来の義父との初対面は最悪のタイミングになってしまったが、愛する人との未来を信じ、ジョージーは事件の真相究明に乗り出す。

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