事故から8年の母たちを追ったルポ前作『福島のお母さん、聞かせて、その小さな声を』で、被災したお母さんたちの心のヒダや迷い、哀しみをていねいにつむいでいるとの高い評価を得た著者。多くの人がどんどん忘れる一方で、当事者たちに一層深く根を張った現実の厳しさを描く。「この閉塞した状況の中で、どこに希望を見い出しながら子育てをしていけばよいのか?」一人ひとりの体験と思いとは……