富士を描いた葛飾北斎(1760─1849)の浮世絵版画の代表作。輪郭線が藍摺りの36図に続いて、輪郭線が墨摺りの10図(通称、裏富士)が加えられ、計46図からなる。遠近法や陰影法の西洋の画法を取入れた奇抜な構図が一大人気を呼んだばかりか、ヨーロッパの芸術家達にも多大な影響を与えた。各画に、鑑賞の手引となる解説を付した。〔カラー版〕