近代仏教に多大な影響をもたらした清沢満之。現代における清沢思想の意義を見直し、現代人に“同時代的思想家”としてのあり方を問い直す渾身の論考など10篇を収載。
*目次*
序にかえて(西本祐攝)
Ⅰ 論文篇
清沢満之の公共思想
清沢満之における念仏──自己回復への道
宗教的「個」の課題――「精神主義」における自己と他者
明治中期における宗教と倫理の葛藤――清沢満之の「精神主義」を視点として
現代思想としての清沢満之―─そのカレイドスコープの一視角から
Ⅱ 講演篇
清沢満之と「精神主義」
個立と協同─―石水期・清沢満之を手がかりとして
近代と真宗──宗教的「個」の系譜
人間成就の教育──清沢満之の教育観
今、清沢満之に憶う──生誕一五〇年にあたって
解説(名和達宣)