同じ場所を3回通るとかすれていくナビ、目盛りが素数の位置にしかない素数ものさし、足でこぐ車椅子は、効率化や自動化の逆にある「不便益」の発想から生まれたデザインです。便利追及が見逃してきた、けれど本当は大切な視点を内包しています。そんな新しい思想・指針を、具体的なデザイン、モノ・コトを通して紹介します。