第17回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞受賞作です。大賞史上最年長者が描くシニア連続殺人事件! 71歳、無職の植田ツネが殺された。手には将棋の「歩」を握らされ、ポケットには「銀」を入れられて。それから2週間後、75歳の高倉純江が殺された。遺体の側には、「歩」があった。愛知県警捜査一課の女性刑事・水野優毅は、所轄の佐田とコンビを組んで捜査を進めていたが、再び事件が起こる。被害者に共通点が見出せず、捜査は暗礁に乗り上げてしまった。そんななか水野は、あることに気づく……。連続殺人事件の意外な繋がりが明らかになった瞬間、驚愕の真相が浮かび上がる。