本書で紹介されている、この人間の根源的探究があって、「光岡英稔」という真に稀な武術家が存在している。――武術研究者 甲野善紀氏推薦
「米5俵、300キロを担げた昔の農婦」「500キロ歩いた旧制中学校の修学旅行」――
現代では信じられないような身体観が、かつては“常識”だった。
本書では、「人力で全て行っていた時代と今の生活様式による身体観の差」や「西洋と東洋の身体観の違い」等を解説。現代は情報や知識のつめこみによる頭脳労働が増え、身体を用いなくても生きられる社会であり、「根本的な自信のなさと不安は現代人の身体観の特徴」と分析する。
全てをコントロールしようとするテクノロジーに依存した社会で、私たちはいかに生きればよいのか。
武術の考え方を通じて、自分の身体に目を向け、耳を傾け、身体が何を語ろうとしているのかを知ることで、「これから」を生きる力と自信の取り戻し方を伝授する。
著者、待望の単著。