地域が主体となって内発的に「一地域一観光」を実現していくことで、「観光立国」を強固な現実のものとするためにはどのような視点が必要なのだろうか。また、どこのまちがその指針となるような先進的な取り組みをすでに行っているのだろうか。こうした点について本書では、常在資源としての生活環境に光を当てる文化政策の必要性を強調することを論点の拠り所としながら記述を展開している。