玄界灘を渡って、韓国プロ野球に身を投じた福士明夫、新浦寿夫ら在日コリアン選手たちが、言葉のわからない「祖国」で体験する烈しい文化摩擦。著者は彼らの「祖国という名の異文化」との格闘の日々を丹念に追い、鮮やかに描きだしていく。従来の韓国・朝鮮観を一変させた画時代的ノンフィクション。講談社ノンフィクション賞受賞。