• 著者和田秀樹(心理・教育評論家)
  • 出版社新講社
  • ISBN9784860815837
  • 発行2019年4月

脳のため光を浴びよ肉を食べよう

そもそも「老化」とは何でしょうか。
脳の老化(認知症につながる)、血管の老化(動脈硬化)、骨の老化(骨粗鬆症)、目の老化(老眼)、耳の老化(難聴)・・・。
これらは臓器の老化で、人間の老化とは違います。
人間の老化とは、気持ちが落ち込むことです。
病気を抱えながらも溌剌とした人もいます。体(臓器)に悪いところがないようでも老け込んでいる人もいます。
臓器の老化だけでは人間の老化は測れません。
では、「老け込む」のは、どうしてでしょうか。
歳を取ると、明るい気持ちの維持に大切な神経伝達物質のセロトニンや、男の活力に必要な男性ホルモンが減ります。
すると、不安感を抱きやすくなったり、意欲や活力が落ちたりします。
活力が落ち、気持ちが落ち込んで、生活に変化がないと、人は老け込んでいきます。
気持ちの明るさや活力に必要なセロトニンや男性ホルモン。これらは生活習慣を変えることで増やすことができます。
それが【肉を食べ、光を浴びる】ことです。
肉は、セロトニンの材料のトリプトファンというアミノ酸を多く含んでいます。男性ホルモンの材料のコルステロールも多い。
そして、光を浴びることでもセロトニンは増えます。
つまり、日常【肉を食べ、光を浴びる】ことで、セロトニンと男性ホルモンが増え、若々しく活動的でいられるのです。
肉を食べると快活になり、光を浴びるとリフレッシュする。これは、だれでも経験されていることですね。
歳をとったからといって、肉を控えすぎてはよくないのです。
肉を食べ、光を浴びると、元気になる。
本書は、老年精神科医の和田先生が、いつまでも若々しく、明るい気持ちでいられるように、
【肉と光】からみた【生活習慣の提案】です。
<目次より>
●肉と光で、なぜ気分が高揚するのだろうか
●どんなに休んでもこころの疲れは消えない
●光が人間の体内リズムを作ってくれる
●見た目の年齢がどんどん開くのはタンパク質のせい
●肉のタンパク質が免疫機能を高め、脂肪が免疫細胞を作る
 (他)

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