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  • 著者島田雅彦
  • 出版社文藝春秋
  • ISBN9784163910062
  • 発行2019年4月

人類最年長

江戸が東京になって、日露戦争、関東大震災、東京大空襲、そして平成の終わりまで、たったひとりで生き抜いた男がいた。

男は1861年3月13日、横浜で生まれた。

とても成長の遅い子どもで、3歳になるまでまともに歩けず、ゆっくりと時間をかけて成長してからは、人並みに結婚もした。

何度も死に損なったけれど、それなりに人生を楽しんで、あらゆるものを見てきた。

五千円札の女と懇意になったり、朝鮮人狩りから少女を救ったり、ヤミ市の少年たちに自活の道を施したり、不死化細胞の研究に協力させられたり、数奇な運命とともに生きた。

この男、159年にも及ぶ人生最後の望みとは?

30歳の女性看護師に何を託すのか。

さあ、夢見るようなタイムスリップが始まる!

文壇の鬼才が世に問う、圧倒的なイマジネーションと構築力による衝撃の書。

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