多くのデザイナーに影響を与えてきた
情報デザイン分野の第一人者が、
30年にわたる経験と実例から、
そのデザイン哲学、
これからのデザインの可能性を語る
須永先生の授業に出会えなければ、
いまの僕は存在しなかっただろう。
――水野学[good design company]
多摩美術大学に情報デザイン学科をつくり、日本の美大に「情報デザイン」という概念を定着させ、これまで数多くのデザイナーを育ててきた須永剛司。
本書では、「デザインとは何か」という根源的な問いかけから出発し、自身の思考の歩みや教育現場での実践を再考察しながら、現代の情報デザインの課題、人間のためのデザインのあり方を論じていく。
目に見えない情報の時空にかたちを与える「情報デザイン」。その試みを続けてきたからこそわかったデザインのおもしろさ、デザインの知恵を使うことで人々が自発的に社会をかたちづくっていけることの気づきなど、第一人者ならではの視点から、かつてない伸びやかで多角的なデザイン論が展開される。人間とデザイン、社会とデザインのあり方を考え、デザインの可能性を問い直すための優しさとヒントに満ちた一冊。