重度の身体障害者が地域でヘルパーやボランティアの手を借りながら、一人または生殖家族と暮らしていること、そのような暮らしが可能であることを知っている人たちはどれくらいいるのだろう。「自立生活」を「強い障害者のもの」であり、自分、あるいは自分の周りにいる障害者とは関係がない生活だと思い込んでしまっている人たち、自分にはできやしない、あるいは自分の周りの障害者にはできやしないとあきらめてしまう人たち。様々な工夫ややりくり、苦労も含めた今の「自立生活」の多様性を示すことによって、そのあきらめの壁を取り払う。