• Authorベリンダ・バウアー 満園真木
  • Publisher小学館
  • ISBN9784094088533
  • Publish Date2014年6月

ラバーネッカー

英国ミステリ界の新女王、待望の最新作!!

ラバーネック/[名詞](ゴムのように首を伸ばして)むやみに見る人、物見高い人。 南ウェールズに母サラと二人で暮らすパトリックは、アスペルガー症候群の18歳の少年。他人とのコミュニケーションが苦手な彼は8歳の時に友だちとトラブルを起こし、学校から呼び出しを受けた父はその帰り道に息子の目の前で車に轢かれてしまう。しかしパトリックは父の「死」が理解できず、それから彼の「死」への探求が始まる。「死」の向こうに何があるのか。ひたすらその答えを探すパトリックだが、小動物の死体を解剖する、死者の写真を集めるといった彼の行動にサラは戸惑い、息子との関係に悩んでいる。 カーディフ大学医学部に入学し解剖学を学ぶことになったパトリックは、実習で遺体の解剖・死因特定を課される。遺体「19番」の担当になったパトリックは、解剖中に不審物を見つける。「19番」の娘と接触し、彼が何者かに殺されたと直感したパトリックは警察に通報しようとするが、その動きを知った真犯人の手がパトリックにのびる…。 デビュー作でゴールド・ダガー賞に輝き、本作でも再度ノミネートされた英国随一の実力派作家による最新作登場!

【編集担当からのおすすめ情報】 デビュー作『ブラックランズ』でいきなり英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞受賞という快挙を成し遂げ、著書4作にしてすでに英国ミステリ界の女王となったベリンダ・バウアー。市井の人々の心の闇や苦悩、喜びや希望を丁寧に描き、ミステリ好き以外の読者も惹きつけ、欧米、日本で着実にファンを増やしています。 本作でも新人離れした筆力でゴールド・ダガー賞にノミネートされ、惜しくも受賞は逃したものの、バウアーには英国図書館員が選ぶCWAダガー・イン・ザ・ライブラリーが贈られ、彼女がプロの本読みにも愛されていることが証明されました。その実力を、ぜひその目で確かめてください。 解説は、精神科医の香山リカさんです。

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