岡山市中心市街地に位置する西川緑道公園は、まちづくりのシンボルである。
1970年代、車社会の最中に道路をはがすなど、その誕生は全国に類を見ないものであった。
単なる公園ではなく、市民参画を基盤とする公共空間の性格を有している。
その後、建築、エコロジー、アート、教育に関わる人々が公園に集い、まちづくりの舞台として新しいライフスタイルを発信している。
西川の活動を振り返ることは、岡山市民によるまちづくりの変遷をたどることに他ならない。
本書は、西川緑道公園に投影されてきたまちづくりの思いを歴史として残すために編まれたものである。