庭の木の下に、赤い車のついた箱がおいてありました。庭の木戸は開けっ放しです。好奇心いっぱいの動物たちは、木戸を通り抜け、箱をめがけてすすみます。はじめに雌牛が、のぞきます、じろじろ、じろじろ。次に太った小馬も、なんだろな。こんどはうさぎが、ぴょん、ぴょん。それから4ひきのこがもを連れた母さんがもも、つづきます。こねこも、こいぬも…。そのうちに、箱の中から、まあるい頭が…。あだやかな日々をゆったり過ごす好奇心いっぱいの動物と、みんなに愛される幼い子どものふれあいが、牧歌的な、あたたかい絵本になっています。アメリカで長い間読みつがれた名作絵本の一冊で、日本語に初めて翻訳されました。読んであげるなら、およそ2歳位から。