「はるか遠くの島にカタツムリの楽園があるんだって。300万年前に海を渡ったご先祖さまの子孫がくらしているらしいよ……」。そうきいた東京のカタツムリたちが、1000キロ離れた太平洋の島、小笠原諸島へやってきた。そこは、天敵も少なく緑と湿度にあふれるすばらしい土地。120種をこえる多種多様なカタツムリたちがくらしていた。のろくて臆病なカタツムリがいかに海を渡り大繁栄するに至ったのか。子どもたちを、進化学の入口へと誘う、フルカラー自然科学漫画です。