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  • 著者川村元気
  • 出版社文藝春秋
  • ISBN9784163910031
  • 発行2019年5月

百花

「あなたは誰?」

息子を忘れていく母と、母との思い出を蘇らせていく息子。

ふたりには忘れることのできない“事件”があったーー。

現代に新たな光を投げかける、愛と記憶の物語。



『世界から猫が消えたなら』『億男』『四月になれば彼女は』の著者、待望の最新刊!



【内容紹介】

大晦日、実家に帰ると母がいなかった。

息子の泉は、夜の公園でブランコに乗った母・百合子を見つける。

それは母が息子を忘れていく日々の始まりだった。



認知症と診断され、徐々に息子を忘れていく母を介護しながら、泉は母との思い出を蘇らせていく。

ふたりで生きてきた親子には、どうしても忘れることができない出来事があった。

母の記憶が失われていくなかで、泉は思い出す。

あのとき「一度、母を失った」ことを。

泉は封印されていた過去に、手をのばすーー。



現代において、失われていくもの、残り続けるものとは何か。

すべてを忘れていく母が、思い出させてくれたこととは何か。

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