自費出版した『 『百年の孤独』を代わりに読む』が話題の友田とん。最新作は「パリ」のガイドブックで「東京」を歩く試み。第1号では荻窪・Title と神保町・エチオピアに向かいます。
正しい言葉なら、これほど長く考えつづけることはなかっただろう。
「パリのガイドブックで東京の町を闊歩する」
突然、啓示のように降ってきた言葉を口ずさむ「私」はそんなことが果たしてできるのだろうかと考えながら、住みなれたはずの東京の町を歩きはじめる。表参道へ、荻窪へ、そして神保町へ。パリのガイドブックを手にした「私」はどこにたどり着くのか。第1号は2018年の夏、炎天下の東京を歩いた記録です。