ケラーの今回の標的はテキサスの大富豪だった。ケラーは下見のため、当の富豪が主催するガーデン・パーティにもぐりこむ。だが、富豪の孫がプールで溺れかけているのを目撃し、やむにやまれず助けたことから、事態は思わぬ方向へ…。MWA賞受賞作の上記「ケラーの責任」をはじめ、同じくMWA賞に輝く「ケラーの治療法」など、孤独な殺し屋ケラーの冒険の数々を絶妙の筆致で描く連作短編集。