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  • 著者坂本俊夫
  • 出版社現代書館
  • ISBN9784768458563
  • 発行2019年5月

おてんとうさんに申し訳ない 菅原文太伝

映画俳優として確固たる地位を築き、多くの映画ファンから愛された菅原文太氏。ただ、「映画俳優・菅原文太」が彼のすべてではない。彼は2014年11月28日に他界するその少し前の11月1日、「日本を再び戦争をする国にしてはならない」という強い思いから命を削って沖縄県知事選の応援に臨んだ。また、「政治の最大の責任は国民を飢えさせないこと、戦争をしないこと」という信念から自ら無農薬有機農業を始め、さらには自身のラジオや雑誌の対談に同様の問題意識を持つ専門家を選び、読書を重ね、積極的に発言・行動してきた。「いのちの党」の結成もその一つの形である。ここで改めて、我々は菅原文太氏の声を聞き、その思いを受けとめ、彼の活動を振り返り、「国民が飢える国、苦しむ国にならないよう、再び戦争する国にならないよう」考えていく必要がある。文太氏の晩年の闘いを描くことで、本書をその手がかりとしていくと同時に、映画俳優としてではない菅原文太氏の一面をも浮き彫りにしていく。またその一方で、「映画人としての菅原文太」が激動の映画界でどう生きてきたかにも焦点をあてる。昭和の映画と「映画俳優・菅原文太」の魅力を再び読者に確認していただきたい。

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