従来、哲学は形而上学のみを学問として技術の問題は下位においてきた。しかし、著者は技術を抜きに人間や文明は存在しないとし、哲学の限界と行方を追う。資本主義は情報・メディア産業を通して人間の精神にいかなる影響を与えたのか。IT革命以後、人と技術のかかわりについて哲学の関心は高まり、スティグレールの技術哲学も注目を浴びている。