文明は、時空を変えて生き続ける!
ユネスコ「世界遺産」の仕掛け人であり、「文明間の対話」を発信した著者が、世界100か国以上を踏破するなかで見出した、文明の転生と変貌の姿を描く、初の「文明誌」の試み。
「この書は、この青い惑星の上に現れた人類文明という虹の大河の歴史ではなく、一つの「文明誌」の試みであった。すなわち世界の文明が絶えず旅をし、伝播と収斂によって対話している姿を、「転生と変貌の物語」として描き出したかったのだ。それが少しでも出来たかどうかは読者の判断に待つほかはないが、私のこころに世界各地で立ち現れてきたその姿を、できる限り忠実に書きとどめたつもりである。」(本書より)