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  • 著者ツチヤタカユキ
  • 出版社文藝春秋
  • ISBN9784167913052
  • 発行2019年6月

笑いのカイブツ

27歳、童貞、無職、全財産0円。笑いに狂った青年が、世界と正面衝突!

〝伝説のハガキ職人〟による、心臓をぶっ叩く青春私小説。

21歳にして「ケータイ大喜利」でレジェンドの称号を獲得。「オールナイトニッポン」「伊集院光 深夜の馬鹿力」「バカサイ」「週刊少年ジャンプ」などで、他を圧倒する質と量で圧倒的な採用回数を誇り、「アメトーク」でも取り上げられる。いつしか彼は〝伝説のハガキ職人〟と呼ばれるようになる。

構成作家を志すも、〝人間関係不得意〟のため、挫折の繰り返し。命を削るように面白いネタを書くことに邁進する、貪欲なまでのストイックさ。恋と、挫折。やがて彼の頭の中に奇妙な「カイブツ」が棲みつき、主人公をときに叱咤し、ときに罵倒する。休むことのない内なるカイブツとの戦いの果て、主人公はいつしか「死」を想うようになる。

笑わせるか、死ぬか。

この主人公は、著者自身なのか、それとも頭の中のカイブツが生み出した妄想なのか?

ツチヤタカユキの熱狂的な道行きが、いま紐解かれる。



単行本刊行後を濃厚に描いた「文庫版あとがき」を収録。出版によってメジャーな世界に一歩踏み出したことで、主人公(作者)の鬱屈は晴れる日がきたのか、それとも・・・?

とどまることのない激情の発露が、読者の心に突き刺さる、感動の「最新章」。

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