「死はスイートなものよ」。イタリアで、末期がん患者のための訪問看護ヴォランティア組織を立ち上げた女性・アンナの言葉に衝撃を受けた著者は、彼女を支え、取り巻く人々と、その夢の実現-ホスピス建設に向けての歳月に寄り添うことになった。イタリアと日本という、国と風土の違いを超えて伝わってくる「看取り」の心とは?ひとりの美大教師の手になるユニークなホスピス紹介。