ウィリアム・ブレイクの描く「大いなる赤き竜」に自らを重ねて残忍な犯行に及ぶ男、ダラハイド。新聞記者を生贄にして不敵な挑戦状を叩きつける彼とそれを操ろうと企むレクター博士に、グレアムらは翻弄される。だが一人の盲目の女性との出会いを機に、ダラハイドの自我は二つに分裂を始めた-殺人鬼の心の奥底の闇を抉り出すサイコ・サスペンスの最高傑作。ハンニバル誕生秘話を記す著者序文を付した決定版ついに登場。