• Author山中浩之
  • Publisher日経BP社
  • ISBN9784296100897
  • Publish Date2019年5月

マツダ 心を燃やす逆転の経営

「今にみちょれ」。
「失われた20年」と呼ばれるバブル崩壊後の日本経済の苦境。
1990年代後半のマツダはまさにその"地獄"の中にあった。
業績は低迷、リストラで社員を失い、外資の米フォード・モーターに経営権を握られ、ブランドイメージは地に墜ちていた。
だが、マツダの技術者たちは諦めていなかった。
自分たちが造りたい「理想のクルマ」を造る。
シェアを追うのではなく、世界の2%のユーザーに深く愛される商品で復活を図ろう。
2005年に社内チーム「CFT6」が立案したプランは、やがて「モノ造り革新」として、マツダの仕事のやり方の
「全取っ換え」につながり、エンジンを中核とする「SKYACTIVテクノロジー」や「魂動デザイン」として結実する。
モノ造り革新には、様々な壁が立ちはだかった。
フォード傘下での悪戦苦闘、リーマンショックの襲来……。
「世界最高のエンジンを全力で開発する」という方針に対しても、ハイブリッド車やEV(電気自動車)が
脚光を浴びる中、「マツダはカネがないから、内燃機関をやるしかない」ともささやかれた。
しかし、2012年からマツダが投入した新世代のクルマたちはヒットが相次ぎ、
デザイン、技術とも数々の賞を受賞。世界的に販売が拡大する。
フォードの支配下からも脱し、トヨタ自動車とは相互出資する形で提携し、対等なパートナーとして認められるようになった。
日本経済が閉塞感に苦しんだ20年間に、この「逆転劇」を起こせた原動力は、
マツダで働く人々の心を燃え上がらせ続けた「モノ造り革新」にある。
その仕掛人にして立役者の金井誠太氏(元会長、現相談役)に、2年半にわたり10回以上インタビューを敢行。
モノ造り革新のすべてを語ってもらった。

>> 続きを表示

Recently borrowed books by this book borrower.

  • アメリカ海軍に学ぶ「最強のリーダー」 / チーム全員と揺るぎない信頼関係をつくる法
  • アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方
  • 自分の小さな「箱」から脱出する方法 / 人間関係のパターンを変えれば、うまくいく!
  • コーヒーと短編
  • 22世紀の民主主義
  • 漫画バビロン大富豪の教え / The Richest Man In Babyron 「お金」と「幸せ」を生み出す黄金法則
  • 大人の「メシが食える力」10 / 一生食いっぱぐれない自信、ありますか?
  • 奇怪ねー台湾 / 不思議の国のゆるライフ
  • 台湾のきほん / 不思議の島のゆるガイド
  • ハングリーであれ、愚かであれ。 / スティーブ・ジョブズ最強脳は不合理に働く