アメリカで誕生した"ベース・ボール"と、日本に渡り独自の成長をとげた"野球"。この二人の兄弟は各々の国民と文化に育くまれて、草野球から、プロ・ベースボールにいたるまで、ますます異なる道を歩んで来た。両者は時には反発し、また交流を深めながら、独自のスポーツ文化を築きつつある。本書はこの二人の兄弟を共に愛し、野球を語らせたらこの人をおいていないという著者による、待望の日米野球文化論である。