しあわせは、つながっていく! 子供の頃の思い出、見ることのない未来、こぼれ落ちる日々… あんなこと、こんなことが、しりとりのように連鎖する
朝日新聞連載「オトナになった女子たちへ」に加筆・修正したエッセイと 3本の書き下ろしを再編成した、とっておきのエッセイ集。
友人らとしりとりをしながら歩いた。 しあわせなものしか言ってはいけない、名づけて「しあわせしりとり」である。 いろいろ出てきた。 「すいか」 と言った人もいた。(略) その後、めりーごーらんど、どなるどだっく、くりすます、としあわせしりとりはつづき、この先の公園の桜がきれいだから寄っていこうよと、さらに歩いた。 いやな予感がした。――「しりとり散歩」より