アラスカの原野でひとり、キャンプをしながら写真を撮る。生き方を模索していた若者が、極北の大自然に飛び込み二十数年。太古から季節移動を繰り返すカリブーの大群、豊潤な苔に覆われた南東アラスカの温帯雨林、その森にこだまするザトウクジラの息吹、広大な北極圏原野を埋め尽くす紅葉の大海原、そして北米大陸最高峰・デナリ山麓氷河上のかまくらで、奇跡のオーロラを待つ。著者初のノンフィクション。